ごあいさつ

「周期調節法」ってな~に?

周期調節法とは、月経のリズムに応じて女性の体の状態が変化することに着目した体づくりの方法です。月経不調をはじめ女性の疾患、特に、不妊でお悩みの方に対して大きな成果をあげています。
中医学(中国漢方)では、月経と排卵を中心に体のバランスが大きく変化すると考えます。月経から卵胞期にかけての低温期を「陰の時期」、排卵期以降の高温期を「陽の時期」と捉えます。西洋医学のホルモンリズムを示す基礎体温のグラフに、中医学の考えである陰陽理論がぴたりと当てはまり、東洋と西洋のふたつの医学の考え方を1つに融合したものであることがわかります。
これが「周期調節法」なのです。
月経期、卵胞期、排卵期、黄体期それぞれの体の変化に合わせて、使用する漢方をきめ細かく対応させます。そうすることで体のリズムを整え、やさしく自然に生体のホルモンバランスを調えていきます。

基本となる考え方

<月経期>

月経期は高温期から低温期に変化する時期、つまり体の状態が「陽」から「陰」へと転化する時期であり、体の中では厚くフワフワになった子宮内膜が剥がれ落ち、ホルモンの激しい変化が起こっていると考えます。
月経期で最も大切なのは、月経血をしっかり体の外へ出すことです。不要となった子宮内膜である月経血が体内に残ると、汚れた血の滞りである「?血」の原因となってしまうと中医学では考えるからです。
そのため、この時期は、体の中の「気」や「血」のめぐりをよくする「理気活血」という方法で、月経血を押し出す力を助けます。こうして子宮をきれいに「掃除」することが、次のステップである卵胞期(低温期)につながります。ぞれの体の変化に合わせて、使用する漢方をきめ細かく対応させます。そうすることで体のリズムを整え、やさしく自然に生体のホルモンバランスを調えていきます。

<卵胞期>

月経後から排卵までの時期は、子宮内膜が厚くなり、卵胞が発育していく一番大切な時期です。中医学では「滋陰養血」と呼ばれる方法で、この子宮内膜や卵胞が成熟していくように体を整えます。このとき、生殖をつかさどる「腎」の力がしっかりあるかどうか、おりものの量や質を確認することが大切です。

<排卵期>

排卵期は卵胞から卵子が飛び出す時期です。
「理気活血」という方法で、 順調な排卵ができるように体の力を手伝います。
排卵がスムーズにいかない時は、体質によって「補腎促排卵」という方法もあります。

<黄体期>

体温が上昇するこの時期は、基本的には体を温めて黄体機能を高める「補陽」という方法を用います。
また、この時期に胸のはりや痛み、イライラ、めまい、頭痛といった症状があわられることも少なくありません。
この場合には、気血のめぐりを良くする「疏肝理気」という方法を取ることも必要です。

周期調整法



周期調節法の優れた点は、身体をととのえ月経周期を調えることで自然妊娠につながることが少なくないことです。
周期調節法のもうひとつの優れた点は、西洋医学の治療とも併用できることです。実際に、体外受精・胚移植などの治療を受ける前に、「準備期間」として漢方を使われる方も多く、身体を調えることで成功率を上げることが出来ます。なかなか治療の結果がでなかった方が、周期調節法で体の状態を整え、改めてチャレンジしたら良い結果につながった、という喜びの声もたくさん届いています。